「投資より先に奨学金を返すべき?」
これ、看護師の後輩から一番よく聞かれる質問です。
私も1年目のとき「まず借金をゼロにしなきゃ」と焦って、NISA口座を開設したまま1年間放置していました。
あの1年間の機会損失を今でも悔やんでいます。
答えはシンプルです。奨学金の金利と、投資の期待リターンを比べるだけです。
判断の基準:金利で3パターンに分かれる
奨学金の金利 vs 長期投資の期待リターン(年7%前後)
| 奨学金の金利 | 判断 | 具体的な行動 |
|---|---|---|
| 0〜1%未満 | 投資を最優先 ✅ | NISAへ毎月積立、奨学金は最低返済のみ |
| 1〜2% | 並行が最適 | NISA積立しながら年1〜2回繰り上げ返済 |
| 2%超 | 返済優先を検討 | 高金利分を繰り上げ、残りをNISAへ |
S&P500インデックスの過去30年平均リターンは年約7〜10%(ドル建て)。
奨学金の金利が1%以下なら、数学的には「全額返すより投資に回す方が長期で有利」です。
看護師の奨学金4パターン別・最適戦略
① 病院の奨学金(返済免除型)
就業義務期間(多くは3〜5年)を全うすれば返済不要。
→ 義務期間中は返済負担ゼロ、収入の10〜15%をNISAへ全振りが正解。
→ 退職予定がある場合は弁護士に相談のうえ計画的に。
② 日本学生支援機構・第一種(無利子)
→ 利子ゼロは最強の条件。繰り上げ返済のメリットはほぼなし。
→ 毎月の最低返済をこなしながら、差額を全額NISAへ。
→ 奨学金の「繰り上げ返済手数料」が0円なのも確認を。
③ 日本学生支援機構・第二種(有利子・最大3%)
→ 現在の金利を要確認(利率見直し方式と固定方式で異なる)。
→ 金利が1.5%以下なら投資優先、2%超なら繰り上げ返済も並行。
→ 手元の緊急予備費(生活費3〜6ヶ月分)は絶対に確保してから。
④ 民間銀行の教育ローン(金利2〜4%)
→ これは「投資より返済優先」になりやすい唯一のパターン。
→ ただしNISA(成長投資枠)での高配当株運用なら利回り3〜4%も狙えるので、ケースバイケース。
私のリアルな記録:300万円の奨学金と向き合った5年間
スタート時の状況(2019年・看護師2年目)
- 第一種奨学金 残300万円(無利子)
- 貯金 50万円
- 毎月の返済額 13,500円
やったこと
1. 緊急予備費として50万円をそのままキープ
2. 毎月の返済はそのまま継続(繰り上げなし)
3. 月2万円をつみたてNISA(現:新NISA)でオルカン積立開始
4. 夜勤手当が多い月は追加で5,000〜1万円を積立
5年後の結果
- 奨学金残 195万円(通常返済中)
- 投資資産 約165万円(含み益込み)
- 合計純資産 約▲30万円 → でも現金+投資の合計は増加中
「奨学金をゼロにしてから投資」を選んでいたら、この5年間の複利効果は全て失っていました。
よくある疑問に答えます
Q. 奨学金があるのに投資するのは不安じゃない?
A. 「投資=リスク」ではなく「機会を活かさないことにもリスクがある」という見方に変わってから楽になりました。インデックス積立は15〜20年の長期前提なので、短期の上下は気にしなくなりました。
Q. 繰り上げ返済したほうが精神的に楽では?
A. それも正解です。ただ繰り上げ返済で得られる「利息の節約」は第一種なら0円。精神的コストとトレードオフで考えてみてください。
Q. NISAと奨学金返済、どっちが先?
A. 毎月の最低返済分は絶対に払う。それ以外の余剰資金をNISAへ。この順番が基本です。
まず今日やること
- 自分の奨学金の種類と現在の金利を確認(スカラネット・パーソナルで確認可)
- 毎月の返済額を把握して「投資に回せる余剰資金」を計算
- 金利0〜1%なら、今月中にNISA口座を開設して積立設定
迷っている時間が一番もったいないです。
金利1%以下なら、今日から投資を始める方が5年後の自分への贈り物になります。