新NISA最大の悩み「オルカンかS&P500か」
証券口座を開いた人が最初に必ずぶつかる壁がこれです。
結論を先に言います。どちらを選んでも大差ありません。それより「迷って始めない」ことが一番の損失です。
……で終わると記事にならないので、両方を4年積み立てている私が、数字と実感の両方で違いを説明します。
そもそも何が違うのか
| 項目 | オルカン(全世界株式) | S&P500(米国株式) |
|---|---|---|
| 投資先 | 世界約50カ国・約3,000社 | 米国の大型500社 |
| 米国比率 | 約60% | 100% |
| 過去30年の平均リターン | 年5〜7%程度 | 年7〜10%程度 |
| 信託報酬(eMAXIS Slim) | 年0.05775% | 年0.08140%※ |
| 値動きの荒さ | ややマイルド | やや大きい |
※2026年時点の目安。どちらも「ほぼタダ」レベルの低コストです。
ポイントは、オルカンの中身の6割はすでに米国だということ。つまりこの2択は「米国100%か、米国60%+その他40%か」の選択です。
過去リターンではS&P500、でも「過去」の話
過去10年で見ればS&P500の圧勝でした。ただし、それは「たまたま米国の10年だった」からです。
- 2000年代の10年間、S&P500はほぼ横ばい(いわゆる失われた10年)
- その間、新興国株は数倍になった時期がある
- 「これからも米国が勝ち続けるか」は誰にも分からない
オルカンは「どの国が勝ってもいいようにしておく」保険込みの選択。S&P500は「米国が勝ち続ける」に賭ける選択です。
看護師の家計目線で大事なのは「続けられるか」
正直、期待リターンの差より、暴落時に積立をやめないことの方が資産額への影響は大きいです。
私は含み損−15万円で投資をやめかけた経験がありますが、あのとき効いたのは「全世界に分散してるから、世界経済が終わらない限り大丈夫」という納得感でした。
- 値動きのニュースでソワソワしやすい人 → オルカン
- 米国経済への信頼が揺るがない人 → S&P500
- 決めきれない人 → 半々でOK(私はこれです)
「半々は中途半端」と言う人もいますが、続けられる配分が正解です。
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私の4年間の実績(参考値)
| 積立額 | 評価額(4年時点) | |
|---|---|---|
| オルカン | 月2万円 | +約28% |
| S&P500 | 月2万円 | +約34% |
この4年は米国が強かったのでS&P500が勝っています。ただ、この差は「事後にしか分からない差」。次の4年は逆かもしれません。
決められない人のための最終フローチャート
- 迷っている → オルカン(迷う人は分散が心の安定になる)
- 米国に賭けたい → S&P500
- それでも決められない → 半々
- どれにしても → 金額と継続の方が100倍大事
月3万円を20年続けたときの金額感は積立シミュレーション記事でどうぞ。
よくある質問
Q. 途中で乗り換えてもいいですか?
A. 新NISA内での売却→買い直しは枠の再利用が翌年になるので、頻繁な乗り換えは非推奨。「今後の積立分だけ変更」なら影響ゼロなので、そちらで調整を。
Q. 両方買うと管理が大変では?
A. 同じ証券口座で積立設定を2本にするだけです。手間は1本と変わりません。
Q. 日本株は入れなくていいの?
A. オルカンに日本株は約5%入っています。それ以上増やすかは好みの範囲です。
今日からできる1アクション
「オルカン月5,000円」で積立設定してしまう。 選び直しはいつでもできます。1ヶ月分の実データを持って悩む方が、想像で悩むより100倍早く答えが出ます。
まとめ
- オルカンとS&P500の違いは「米国100%か60%か」
- 過去リターンはS&P500優位、ただし未来は不明
- 資産額を決めるのは商品選びではなく「金額×継続」
- 迷ったらオルカン、決められないなら半々
- 一番の損失は「迷って始めないこと」
商品選びの悩みは、始めた瞬間に驚くほど小さくなります。悩む時間を、入金力を上げる工夫に使いましょう。